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合格体験記 九州大学経済学部経済工学科 N君(修猷館高校)

 僕がGLS予備校に通い始めたのは高校3年生になる春でした。それまでは学校で与えられた課題を適度にこなしながら、部活をして、友達と遊ぶ、全く受験を意識しない生活を送っていました。 さすがにそろそろ本格的に受験勉強を始めなければならないと感じましたが、何から手をつければ良いのかがわからず、友達に紹介してもらった原田先生の元に通い始めました。

 志望大学・学部学科などはオープンキャンパスに行き、すでに九州大学経済学部経済工学科が自分の夢の達成にも近く、学んでみたいと強く感じていた学習内容だったので悩むようなことは全くありませんでした。

 ここで1つ問題だったことが、経済工の2次試験では現代文の試験が課されるということでした。 僕は中学生の時から国語を苦手科目にしたまま大学受験前まで来てしまっていたので国語力はあるはずもなく、先生からも数々の指摘をしていただきました。

 また自分はとても怠け者だったので、恥ずかしい話ですが本気で勉強を始めたのは12月頃だったと思います。 この辺の自分の怠け者の話に触れながら、僕のような高校生活を送って欲しくないという思いも込めて1年間を振り返りながら書きたいと思います。


1.4月〜7月

 まず始めにとりかかったのは国語と英語でした。先生に指示していただいた教材をこなしながらセンター試験に必要な基礎力をつけていきました。 特に国語の現代文では、一つ一つの問題や解答解説を何度も読み返しながら丁寧に、自分で納得できるまで考えました。あとでも書きますがこの時に身につけた基礎力が2次の国語と英語の試験に大きく役立ったと思います。

 数学に関しては、九州大学の問題は特に難しくはなく、丁寧な計算と基礎力が必要になると聞いていたので、学校での数Vの授業をメインに、Focus Gold数Vを使いながら勉強しました。

 この頃は部活の最後の大会があったこともあり、部活にかなりのウエイトをかけていました。最低限の宿題や課題だけを終わらせるという受験生にあるまじき行為でした。


2.7月〜9月初旬

 僕の学校ではとても運動会への生徒の参加意識が高く、自身も運動会幹部として参加したいと考えました。 先生や親に運動会期間中(特に夏休み)しっかりと勉強との両立ができるのかと指摘されましたが、やってみたいという想いが強かったのでやることにしました。

 また、8月中旬にあった代ゼミの九大模試では、国語力は人並みになり、英語もある程度の力がついていたのでA判定を取ることができました。 自分自身A判定を取れるとは思っていなかったのでとても驚きましたが、先生から「受験者数も少ないので大してあてにならない!」と言われ、ここで舞い上がってはならないという気持ちになりました。 しかし、気分は良く、ここでもまだ最低限の勉強しかしていませんでした。


3.9月中旬〜12月末

 運動会も終わり、学校もいよいよ受験態勢になってきたこともあり、僕の中の受験への意識もようやく変わり始めました。 学校のクラスには九大志望が多く、この人たちに負けたくないという思いを持ちつつ、センター試験対策の英単語(絶望的に単語力がなかったので)や英文解釈、国語のアクセスなどを終わらせました。 ここまでを読んでいただいた人は気づくと思いますが、圧倒的に受験勉強へのスタートが遅い!!

 センター試験1ヶ月前でもまだ基礎力を身につける過程だったのです。しかし基礎力がないと2次試験はもちろんセンター試験すら太刀打ちできません。 ここでようやく僕は受験への基礎力を身につけました。このおかげで駿台と河合の九大模試でもA判定を取ることができました。

 国数英はなんとかなると思いましたが、次に問題になったのは理科と地理でした。2次試験には理科と地理の試験はなく、優先順位が低かったので苦手を多く残していました。 特に物理はかなりひどく模試で40点台ということが何回もありました。 12月からは比重を理科や地理にかけて、ひたすらセンター試験対策の勉強を行いました。この頃ようやく自分の中のスイッチが入ったと思います。

 教科別に書くと、

「国語」・・・過去問演習10年分(本試験、追試験)、古文単語の暗記
「数学」・・・センター試験実践問題集 数TA、UB(駿台、河合、ベネッセ)
       数Vを忘れないためのFocus Goldの例題演習
「化学」・・・過去問演習、無機・有機化学の暗記(先生に確認していただきながら)
「物理」・・・物理のエッセンスを何回も読み返し問題を解く
「地理」・・・知識を1冊のノートにまとめる、過去問演習7年分(本試験、追試験)
「英語」・・・イディオムやアクセント・発音の暗記、過去問演習

 を約1ヶ月半で終わらせました。

 しかし模試での点数は大きく上がることなく、6割5分ほどしか取ることができないままで1月に入りました。


4.1月〜センター試験前

 経済工のセンター試験ボーダーは77%ほどだったので全く到達していませんでした。 僕はこれ以上物理を勉強し続けても大きく点数が上がることはないだろうと考え、他の科目に比重をかけようと考えていました。 しかし原田先生から「残りの2週間でできるだけの物理の勉強をしてセンター試験に臨みなさい」と指摘をいただき、物理をひたすら勉強し続けました。(このころの物理は60点ほど)


 5.センター試験当日

 会場は僕の高校だったのであまり緊張するというようなことはなく、いつもの模試というような感じで受験しました。 しかし試験会場はとてもピリピリとした感じで休み時間に教室にいても緊張するだけだと考え、全ての休み時間は食堂に友達と集まって「いつも通り」と言い合いながら試験を受けました。 友達といることは本当に心強いことだと改めて実感しました。

 試験後自己採点をした時、とても驚きました。なんと得点率77%で昨年の合格者平均ボーダーに到達していたからです。 さらに苦手としていた物理も83点を取ることができました。この結果を受けて「絶対に受かってやる」という強く思いました。 センター試験直前に物理を勉強しなさいと言ってくださった原田先生には感謝しかないです。


6.2次試験まで

 センター試験でのビハインドはほとんどなく、2次試験は得意だという自信があったのでのびのびとした気持ちで勉強することができました。 特に英単語はセンター試験対策の単語しか覚えていなかったので、2週間かけてなんとか1200個の単語を覚えました。 国語は先生に答案を添削していただきながらたくさんの問題に触れたことでかなりの自信がつきました。

 具体的な学習内容は

「国語」・・・上級現代文、過去問(5年分)を使った記述演習
「数学」・・・Focus Gold 数Vでの問題演習、整数問題の問題演習、過去問15年分
「英語」・・・英単語暗記、過去問演習10年分


7.振り返って

『自身の反省点』

@受験勉強を始めるのが遅すぎたこと

 僕は怠け者で、いつも楽をしようと考えます。しかし受験勉強は早く始めることをお勧めします。有名な予備校の先生も言っていますが、「今」やらなければならないのです。

A模試の結果で油断してしまったこと

 模試の結果はあまりあてにならないものです。僕の周りにもA判定をとっていても本番で失敗し、残念な結果に終わった人がいました。 本番では何が起こるかわかりません。しかし合格に近づくためには勉強するしかないのです。 模試の結果に一喜一憂することなく先生から指摘していただいた一つ一つの課題を丁寧にこなすことが大切です。


『自身の良かったところ』

@志望校を下げることなく勉強し続けたこと

 志望校を下げると自分の中に必ず油断が生まれます。 僕の場合、試験科目が特殊で他の大学に変えることができなかったというのも理由の1つですが、「絶対に受かる」という強い思いを持ったことが良かったんだと思います。

Aポジティブに考えること

 僕は1年間、できるだけネガティブなことは考えないようにしました。気持ちの面で負けてしまっては受験では確実に失敗します。なので私立も受けず経済工1本に絞って勉強しました。

B前期試験が終わってすぐ後期対策を始めたこと

 後期試験も経済工を出願していたのですぐに勉強にとりかかり、過去問を8年分やりました。問題内容もとても面白くやりがいがありました。心をすぐに切り替えて勉強することはとても難しいことだとは思いますが、最後まで気を抜いてはいけません。


8.最後に

 原田先生に出会え、マイペースな僕をいつも的確に指導していただいたから合格することができました。本当に感謝しています。ありがとうございました。