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合格体験記 北海道大学水産学部 Tさん(福岡大学附属大濠高校)

 私がGLS予備校と出会ったのは高校三年生の時の国立前期が終わった直後のことでした。 国立前期入試で不合格を確信した私は、親からGLS予備校のことを聞いて入会テストを受けることにしました。

 入会テストの時に先生から化学の基本的な知識を聞かれたのですが、私は何も答えることができませんでした。 その時に自分がこれまで全く理解せず、ただひたすらに暗記すればいいと思っていたことが間違いだったと気付かされました。

 高校生までの私は、部活や勉強などはまあまあの努力でそこそこ何とかなっていたので、まあまあやっていればいいやと思っていました。 テスト勉強は暗記すればどうにかなるものに全力を注ぎ、あとは感覚で解いて乗り切っていました。 そのため苦手な数学や化学はとりあえず問題をたくさん解き、根本の理解ではなくやり方を覚えることに必死でした。 正直、高校生の時の自分はそのような勉強法で大学受験もなんとかなるだろうと勝手に思っていました。


 国立後期の前に後期の対策としてGLS予備校に通い始めた私は、後期が理科二科目だったこともあり化学の理論を勉強し始めました。 これまで問題の解法暗記に走っていたせいでセンター、二次共に化学ができなかった私は、化学を理解することを初めて学びました。

 化学を理解すると問題が何を言いたいのか理解できるようになり、化学の問題が前よりも解けるようになりました。 後期試験ではその時に自分が持っていた力は出し切れたとは思いますが、数点足りず結果は不合格でした。


 浪人が決まった私は4月から本格的に予備校に通い始めました。 理科にかなり時間を割き、化学と生物の理解や暗記に重点を置いていました。 英語は文構造を取って解釈することが全くできていなかったため、そこからのスタートでした。

 最初の模試は数学で数Vがほとんど出なかったため、数学で稼ぐことができました。 そのため私は数学はやらなきゃいけないけれど他の教科に時間を割かなければいけないと思って数学をあまりやらずにいたため、後でかなり痛い目に遭いました。 あの時自分がやるべきことをもっとしっかり把握して、全体の教科をバランスよく勉強するためにきちんと計画を立て、実行出来ていれば…と夏を過ぎてから本当に後悔しました。

 夏までは模試ごとに試験範囲がだんだん広くなっていったのでそれに合わせればいいと思っていたことや、模試の判定が悪くなかったので少し気持ちが緩んでしまっていた部分があり、夏の模試で点数が下がってしまいました。 先生や親に怒られ、自分でも相当反省しました。

 そしてそこから自分がこれからどうするべきか、何をするべきかきちんと考えました。 また、自分がなぜ志望する大学、学部に行きたいのかを明確にして志望校に受かるために必要なことをきちんと勉強しようと心を入れ替えました。

 しかし、数学はもうこの頃にはだいぶ遅れをとっていました。 もともと数学に苦手意識があり、問題を見た時に試行錯誤することをせず、解法が思い浮かばなかったらすぐ飛ばしてしまっていて、それが最後の方まで改善しませんでした。


 センターが近くなるとセンターの対策に時間を割いていました。しかしここでも、とりあえず覚えればいいという昔からの悪い癖が出てしまっていました。 特に理科や日本史は、知識を詰めてだいぶ解けるようになると、選択肢があるのに問題の答えがわからないものは消去法を使わず適当に選ぶようになってしまい、センター直前に一気に点数が下がり始めました。 また、出来なかったものをひたすらに詰めればいいという癖も出てしまっていました。

 その時に先生が、「答えが分からなかったとしても選択肢を見て明らかに違うものを消していけばできるから、知識を増やしていくのではなく、今ある知識できちんと考えて答えを選びなさい」と指導して下さいました。 それから私は、選択肢のキーワードを探して一つ一つ確認し、正解を選ぶことをするようになり過去問でだいぶ点数を取れるようになりました。


 センター本番は、失敗したらどうしようという気持ちがあり少し緊張していました。 しかしセンター前に先生が、「試験前に周りの人への感謝の気持ちを思い出しなさい」とおっしゃっていたため、1年間たくさんのことを教えて下さった先生、支え続けてくれた家族、応援してくれていた友達への感謝の気持ちを思い出し、また、失敗してもいいからとにかく全力を出すことだけを考えようと思って試験に臨みました。

 センターはこれまでで一番満足のいく結果になったと思います。 私立大学はセンター利用で合格したので、センター後は自分の志望校のことだけを考えて過ごすことができ、気持ちが少し楽になりました。


 二次試験まではひたすらに過去問を解いていたのですが、その中でもやはりたくさんの課題がありました。 まず数学は全然解けなくて何度も心が折れそうになりました。 しかし急に点数が伸びるものでもないので、最低限取ることを目標に、取れる問題を確実に取る事を目指しました。

 英語は時間配分が上手くできず、英作文に時間がかかって穴埋め問題に時間をまわせていませんでした。 そのため英作文は量をこなしてアイデアを短時間で出し、なるべく短い時間で書き上げられるように練習しました。 しかし穴埋め問題自体も解き方が悪く、きちんと考えて解くことをここでもかなり意識しました。 またギリギリまで単語を覚えて長文を早く正確に読めるようにしました。

 理科も英語と同様、時間の使い方がすごく下手でした。 理論のすぐ解けるところだけを解いて無機有機を解き生物に移らなければいけないのに、化学で粘ろうとしてしまうところがあったので、理論と無機の計算はとりあえず飛ばして無機有機、生物の基本的な知識で点数を確実にとることを意識しました。

 英語と理科でできない数学をカバーする必要があったので、英語と理科が出来ない時はかなり精神的にキツかったですが、そういった時は休憩時間に赤本の最初の方にある合格した先輩からのメッセージを読むことで志望校へのモチベーションを保っていました。


 二次試験の本番、最初の数学がとても難しくて全く手が出ませんでした。 そのため私は英語で稼がなくてはいけないと思っていましたが英語も難しく感じ、理科の前の休憩時間に心が折れかけていました。 かなりネガティブになってしまっていて、そのときすでに不合格を確信していました。 理科はとりあえず取れるだけ取ろうとだけ思っていましたが計算問題が全く解き切れないまま終わり、相当肩を落として帰りました。

 結果的には合格していましたが、最初は全く信じられませんでした。 後で思い返すと、数学は皆あまり取れておらず、英語理科は出来なかったとはいえ、他の受験生と同程度には取れていたのかなとは思います(※実際は合格者105名中21位で合格していました)。


 勉強面で自分がもっとこうすればよかったと思うことは、早くからきちんと根本を理解して問題を解き、そして問題の意図を汲み取ることです。 あとはきちんと試行錯誤する癖をつけておくことです。 この2つがなかなか出来なかったことが自分が伸び悩んだ原因なのではないかなと思うので、早い段階からこれが出来ていればよかったなと思いました。

 またセンターに関して言うと、センター本番は緊張して一問一問をいつもより少し丁寧に考えようとしてしまうので、普段過去問を解く時に制限時間よりもかなり短めに解き切ることができるようにしておけばよかったと思いました。


 私はこの1年間を通して、受験には勉強することだけではなく、精神的な部分もすごく大切だと感じました。 志望校への気持ちがなければ途中で折れてしまうし、自分を追い詰めすぎても体を壊してしまいます。 私は受験が近づくごとに自分を追い込んでしまい、12月頃に体調を崩してしまったので、ちゃんと自分をコントロールすべきだったと思っています。 しかし、受験前に自分の志望校への思いをしっかり持ち、辛くても諦めず、この大学に行きたいから頑張ろうと強く思えたのは、この1年間で成長できた部分ではないかと思います。

 原田先生には勉強面だけでなく、精神面においてもたくさんのことを教えて頂きました。 私は今でも、GLS予備校に通えていなかったら自分が本当に行きたいと思える大学を見つけ、そしてそこに合格することは出来ていなかっただろうと思っていて、原田先生には感謝の思いで一杯です。

 この1年で自分の悪い点に向き合うことができ、そして自分が心から行きたいと思える大学・学部を見つけることもでき、本当に浪人してよかったと思います。 浪人中は辛いことも沢山ありましたが、この経験を糧に充実した大学生活を送ろうと思います。原田先生、1年間本当にありがとうございました。

 この合格体験記がこれから受験を迎える皆さんに少しでも参考になれば嬉しいです。