【はじめに】
私がGLS予備校に入ったのは高2の夏の終わりでした。 私は中2の時から最難関大学受験専門塾に通っており、高1までは英数ともに1番上のクラスに在籍していました。 高2になって英語は1番上のままでしたが、数学は上から2番目のクラスになりました。 この時点では成績的にはそこまで大きな問題はなかったのですが、自分の中では数学と物理が周りに比べてできなくなってきている(みんなが粘り強く考えてきている難しい問題に対して全く手をつけられないなど)実感があり、だからといって勉強法もどうしたら良いのか分からないという不安がありました。
そこで原田先生に入塾の際に相談すると、処理能力ばかりに頼って自分の頭で考えることをしていないと指摘されました。 パターン暗記が得意で、難しい問題を解くことが苦手だったため、この指摘が私にはすごくしっくりきました。 そして同時に、今まで成績にはあまり問題がなかったので、そのような指摘をくださる先生は初めてで、とても感動しました。 こうして、私は原田先生にお世話になることになりました。
【高2秋〜高3春】
私はもともと計画的に勉強する方ではなく、生活習慣も悪かったので、まずそこから直そうということで起床・就寝時間や勉強時間を1週間分書いたものを先生に毎週送っていました。 この時期はコロナでの休校もあり、生活習慣を保つことが私にとっては大変だったので、先生に見て頂いていて本当に良かったと思います。
また、高2の冬に、医学部に行きたい明確な理由を考えるように先生に言われました。 私は何となく勉強していたら医学部に行ける成績だったので、深く医学部に行きたい理由など考えたこともなくずっと過ごしてきてしまいました。 この時期より前から、そのことは先生に指摘されていたのですが、大学入学後に後悔しないためにも、高3になるにあたって本気で考えないといけなくなりました。 この時期に深く考えておいたおかげで、目標を最後まで貫き通せたし、医学部面接対策も軽くで済ませられたと思います。
高2の冬から春にかけては、東大夏模試に向けて、物化の問題集を重点的にしました。これも先生に進度の相談をしながらしました。 物理は『名問の森』を2周、化学は『化学の新演習』を1周半くらいしました。
【高3夏】
東大夏模試に向けて理科の模試の過去問をしてみたら、時間も足りないし問題も難しいし、本当に絶望しました。 それでも、最初はそんなものなので、演習を積み重ねていけばいいという先生の言葉で安心できました。夏模試への焦りもあり、この時期は必死に勉強しました。
夏模試の結果はあまり良くなく、頑張った理科も全然良い成績が取れませんでした。 そして、それまで放置していた国語もあまり良い成績ではなかったので、先生に過去問添削をして頂くようになりました。 国語が1番伸ばせる余地のある教科だと先生がおっしゃって、「普通は数理をもっと強くするべきで、国語は対策のしようもなく軽視されるものだ」と思っていた私はとても驚きました。 でも、「数理がそれほど強くない私にはその攻め方が合っているな」と思い、国語を他の人より強くしてやろうというやる気が出ました。
受験は総合点勝負だから、自分の得手不得手や、どこを伸ばすのが効率がいいかをしっかり把握した上で戦略を立てるのが1番です! 私は周りの人に流されて数理をもっと頑張らないといけないということばかり思っていたので、先生の客観的な目線で国語を伸ばすべきだと言って頂いて本当によかったです。
【高3秋】
国語の添削をして頂くと、「こんなことを考えて国語の解答は作らないといけないんだ!」と新しい発見がたくさんありました。 それまで文章中のポイントになりそうな部分を適当に組み合わせて解答を作るだけで何となく良い点数を学校の定期テストでは取っていましたが、突然それが通用しないということに気付かされました。 それから何度も添削を繰り返しても点数は不安定で、少しでも気を緩めたら誤答を作ってしまうようになっている東大国語の凄さと恐ろしさも実感しました。
秋模試では国語はちょっと良いくらいの点数を安定して取れました。 数理に関しては、夏模試よりはマシでしたが、どちらももう少し頑張らないといけない感じで、秋模試終了後から過去問をやって演習を積むようにしました。
そして、秋模試終了後に模試や間違い直しの分析が甘いことを先生に指摘されました。 これは入塾の際に指摘された、自分の頭で考えていないということと同じです。 これは国語が苦手なことにも繋がっていて、数学や理科のように明確な答えが出せるものでないことに対して、私は無意識のうちに思考を止めていました。 だから、模試でなぜ出来なかったのか、間違った問題はなぜ解けなかったのかという原因追求がおそらく他の子よりも甘くなっていたし、明確な答えがなく、自分でできるだけ正解に近づけないといけない国語も苦手でした。
このことに関しても先生に指摘された時、すごく自分で納得できました。 今まで感じていた自分より賢い子たちとの違いはこれだったんだなと実感しました。 また、この癖さえ直せば理科三類も合格できると先生が仰って頂いたので、モチベーションが上がりました。
その後は、間違い直しの時、間違った原因を出来るだけ深く追求するために、自分の考えをメモにしてみたり、自分で原因が分からない時は先生にアドバイスを頂くなどの対策を行い、何事に対しても思考停止しないように意識するようにしました。(どこまで深くできていたかは分かりませんが・・・)
【高3冬】
12月は共通テストに向けて世界史や国語の勉強を主にしつつ、共通テストボケが怖くてギリギリまで東大の数理の過去問を解いていました。 東大の過去問を共通テストの1週間くらい前までやっておけば、ほぼ共通テストボケはないと先生が仰ったので、そのあたりで止めました。
そして共通テスト後は過去問演習をやりつつ最終確認をしていく形で勉強しました。 慶應医学部の入試対策は過去問3年分を解いて時間配分を確認する程度に留めました。 慶應は東大を受ける人も多く受けるため、東大の予行演習のような形だと先生にあらかじめ言われていたのですが、慶應は数理が難化していて、たまたま東大も結果的に数理が難化だったので、今年の場合は本当に良い予行演習になりました。
そして、慶應の入試の帰りの新幹線で、先生から返却されていた国語の添削がひどい点数だったことを知り愕然としました。 最後に2年分の過去問を残していたので、それだけは良い点数を取らないと安心して入試に臨めないと思って本当に丁寧に解きました。 そうすると良い点数が取れて(笑)、本番は丁寧に解釈することを意識するようにしました。 本番の結果がどうなったのかは分かりませんが、丁寧に解釈し、そしてそれを論理的に表現する感覚を本番前に経験しておいて良かったです。
東大の試験本番は、個人的には数理が過去に見たことのないくらいの難化でしたが、解ける問題から解くという先生のアドバイスをずっと思い出しながら必死に解いていたら試験が終わっていたという感じでした。 感触は最悪で絶対落ちたと思いましたが、解ける問題は全て解き切ったので、後悔はしませんでした。 どういう配分で点を取って合格できたのかはまだ分かりませんが、焦らず全力を出し切れたのは先生のアドバイスがあったからです。
【最後に】
原田先生にお世話になった期間を振り返ってみると、オンラインという形でも悩んだことは何でも先生に相談し、その度に先生の論理的な分析やアドバイスを頂いて、自分では曖昧にしか感じていなかった欠点を明確に把握することができました。 そして、自分の欠点を明確に客観的に把握することは、直すべきことが明確になるということなので、モチベーションアップに繋がりました。 これは他の予備校では指導して頂けない部分で、GLS予備校だからこそ得られた学びだと思います。
最後にはなりましたが、原田先生、本当にありがとうございました。毎週先生に指導して頂いたことは、勉強面はもちろん、精神的に大きな支えとなりました。 周囲にはたくさん優秀な友人がいましたが、先生の言葉を信じて自分なりの戦略で良いんだと思って頑張ることができました。 ここで力尽きることなく、大学でも様々なことに挑戦しながら、努力を続けてたいと思います。