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合格体験記 九州大学文学部 H君(福岡大学附属大濠高校)

<はじめに>

 私は高校三年生の時にGLS予備校に通い始めました。 高校三年生次には九大に合格できるような成績ではなかった私が合格を掴み取ることができた過程を現役生の時から浪人生までを振り返り紹介したいと思います。 最後まで読んでいただけると幸いです。


<現役生時代【春から夏】>

 高校三年生の4月に入塾した私は今まで勉強と向き合ったことがなかったため、本当になにもわからないひどい状況でした。 英単語や古典単語、古典文法などの基礎暗記事項が全く分からない状態の自分は高校一年生がするような暗記事項からのスタートでした。 しかし、勉強の習慣がなかった私は暗記を根気よく行うことが辛く、なかなか覚えることができなかったため、毎回の確認テストで合格することができず、よく先生からは厳しいお言葉をいただいていました。自分が勉強をし始めての最初の挫折は暗記がなかなかできないということでした。

 GLSに通いはじめて一か月が過ぎたころに初めての共通テスト模試である河合塾の模試がありました。 自分は当時、共通テストの形式などは全く分からなかったので力試しで受けました。 結果は900点満点中386点と散々なものでした。この5月の模試で受験の大変さ、そして難関大学にはどれくらいの努力が必要なのかを知ることとなりました。


<現役生時代【夏から冬】>

 5月の模試が終わり、夏までに自分はできるだけ早くに英単語などの基礎暗記事項を終わらせようと頑張っていました。 しかし、高校一年生からの積み重ねが全くない状態だった自分はなかなか単語を覚えられず、焦りながら勉強していました。 何事も焦りながらすると上手くいかないように、勉強もうまくいきませんでした。 自分の中では頑張っているのに模試の成績はあまり伸びず、共通テスト模試では5割ほどの点数しかとれず、記述模試では偏差値50ちょっとほどしかとれないまま10月、11月となっていきました。 11月の終わり頃に共通テストで使う倫理政治経済や理科基礎科目を始めました。

 ここで僕が伝えたいのは、遅くとも高校3年の夏までには主要3科目である国、数、英はほぼ完成した状態にしておいたほうがよいということです。 自分の体験談を話すと、11月から満を持して始めた共通テストだけで使う社会や理科基礎は主要3科目の不十分さの不安から集中して取り組むことができず、あやふやな感じになってしまいました。自分はここで、今から勉強を必死にしても本番には間に合わないだろうと勉強することを投げ出しそうになりました。


<現役生時代【共通テストから二次試験】>

 自分のせいで満足のいかない準備を経て現役時は共通テストを受けました。 2022年度の共通テストは前年に比べて難化していたとはいえ、結果は900点中491点と散々なものでした。 九大を受けるモチベーションはほとんどなくなり、私大だけ受けて受験をやめてしまいたいという気持ちになっていました。

 共通テストの結果を原田先生にお伝えした時、先生は九大に向けての勉強をするためにいろいろな受験作戦を考えてくださいました。 おかげで僕のモチベーションは九大に向けて一生懸命勉強しようとなりました。

 このことが、浪人生活に入っていく中で良い転機となったと今振り返ってみると感じます。 2月から九大の過去問を解き始めて合計で5年分の過去問を解いて九大に挑みました。現役時の結果は 下の自分の成績をのせたところに書いておきます。 結果は不合格でしたが、二次試験の開示得点を見てみると二次は案外戦えているということが分かり、このことが浪人生活を送っていく中でも一つの自信となりました。


<浪人時代【春から夏】>

 浪人生活が始まり、最初のころはとにかく現役時代に不十分だった基礎暗記事項や数学のチャートなどのやり直しをしました。 それと並行して社会科目などを最初の共通テスト模試に向けて勉強し始めました。 自分の気持ち的には、浪人のはじめということもあって、気合いを入れて毎回の宿題をこなし、先生から合格をいただいていました。 このまま続けていけば九大に合格できると思い、まずは5月の模試で結果を出そうと意気込んで勉強しました。

 しかし、現実はそう甘くなく5月の模試では900点中551点と不満足な結果になってしまいました。 この模試の後、4月からの自分の勉強は間違っていたのかと自信がなくなり、少し病み気味になりながら過ごしていました。 その状況を脱却させてくれたのも原田先生のお言葉でした。 「すぐに結果がでることはなかなかない。でるまでコツコツ努力をし続けることで成果が出てくるのだから、へこたれずに努力をしなさい。」 この言葉を頂いた時、自分は目の前の目標に囚われすぎていたと気づきました。

 この時から合格という最終目標のために、なにをどれくらいやるのかの計画を先生にも相談しながら綿密に組みました。 目の前の模試のために短期記憶で知識を詰め込む勉強ではなく、本番でしっかりと得点できるように日々の勉強を心がけるようにしました。

 勉強法を変えてからは、徐々にではありますが成績は伸びてきていました。 しかし、共通テスト模試と記述模試のどちらともが九大D判定、C判定を行き来するような状態が続き、まだまだ合格圏内にはいないという状況が夏まで続いていました。


<浪人時代【夏から冬】>

 夏までは結果がなかなか出なかった自分は勉強法を変えるべきなのか、それとも今のまま勉強しつづけてよいのか正解が分からないまま勉強していました。 そんな中、10月に受けた駿台・ベネッセ共通テスト模試で自分でも理解できないくらい焦ってしまい、簡単な模試だったにもかかわらず、思うような点数を取ることができませんでした。 10月ということもあり、目の前の状況に切羽詰まってしまい、先生に相談すると勉強面ではなく精神面に問題があるとご指摘されました。

 「勉強をしている割に結果が伴っていないということは、勉強の仕方に問題があるのではなくて、試験を受けるときの精神状態に問題がある。 試験中に慌てずに冷静に解けるようにするために自分なりの試験に挑む上での精神の落ち着かせ方を知らなければならない。」 さらに先生は僕の性格を客観的に見て性格がビビリ気質であることを指摘してくださり、今までの模試の点の取り方、僕との話の中で、自分の中に小さな成功体験を重ねることで自分の中に自信がついて落ち着いて取り組めるのでは、とアドバイスをくださりました。

 この先生のアドバイスは今まで自分自身が抱えていた模試の中での焦りを解消させてくれたありがたいお言葉でした。 ここから自分のメンタルの調整の仕方がだんだんと分かるようになっていき、11月の河合塾の九大プレでは、初めて九大B判定、12月の駿台atama+共通テスト模試では自分の過去の点数の中で一番高い点数をとり、調子が上がった状態で共通テスト本番に挑むことができました。


<共通テスト本番から九大二次試験まで>

 自分のコンディションも良い状態で共通テスト本番に挑みました。今までの模試で経験した失敗をしないような立ち回り方をするために、今までの失敗を思い浮かべながら電車に乗っていたことを覚えています。 共通テスト一日目は文系科目で、自分にとっては、点数を稼がなければなりませんでした。 まず、一科目の社会科目の日本史、倫理政治経済は自分の実力が出せたと感じました。

 しかし、続いての国語で自分の悪い癖が出ました。自分は私大の共通テスト利用を出していたこともあり、国語の現代文はそれにおいて重要なものでした。 そのこともあり、本番の現代文が読めなくなった時に切り替えて次に進むという練習ではできていたことができなくなってしまい、国語の古文を解く時間がほとんどなくなってしまい、手ごたえのないものとなってしまいました。 昼の休憩の後の英語はなんとかメンタルを立て直してなんとか持ちこたえたと感じましたが、国語ができなかったということのショックで帰った後はなかなか次の日の勉強にシフトできませんでした。

 二日目の理系科目では、一日目の反省もあり、分からなかったらすぐにとばして取り組みました。 一科目目の理科基礎科目の手ごたえはなかなかいいものでした。続いての数学は一番苦手としている科目ということあって、一日目の反省をより意識しながら点数を積み重ね ていくという気持ちで解けるところだけを見極めながら数学TA,UBを解き、自分の中では耐えることができた感触で共通テストを終えました。共通テストの自己採点は下にのせて おきます。


 共通テストが終わると、二次試験対策をし始めました。共通テストリサーチの結果はD判定、普通であれば出願を諦める判定でしたが、自分の二次力を信じ、先生の今の二次力なら大丈夫という言葉もあり、自信を持ちながら九大に出願しました。 一か月の二次対策期間は過去問をひたすら解きました。 全部で15年分は解いたと思います。ここまでやったら、もう後悔はないというところまでやり切れたと思いました。 過去問を解いて、ひたすら復習と分析をするということを繰り返し、九大の問題はどんなものが出ても対応できるといった自信を最後の一か月で抱くことができました。

 そして二次試験当日、今までにないくらい、落ち着いて二次試験に挑むことができ、本番も自分の実力をしっかりと出せたと終わった後に感じました。 今までの高校受験、現役の大学受験が終わった後と比べても一番良い手ごたえを感じ、受験を終えることができ、3月8日に合格することができました。


<最後に>

 高校三年時のひどい成績であった自分の入塾を許可してくださった原田先生にはとても感謝しています。 自分が勉強面や精神面で壁にぶち当たった時、いつも先生の言葉で自分の弱点が分かり、改善に繋げていくことができました。 GLS予備校では、ただただ勉強の内容を教えるだけではなく、頭の使い方、自分の性格を知るといった今後の社会に出ても重要な力をつけてくれる場所だと思います。 自分自身はこの塾で自分を変えることができたので、今後入塾される方も先生の御指導を信じて努力すれば結果は出ると思います。

 最後になりますが、原田先生今まで御指導してくださり、ありがとうございました。 今後も良い報告ができるように日々頑張っていこうと思います。2年間本当にありがとうございました。


<現役時の九大二次試験の結果(※教育学部配点)>
国語 98/200
数学 88/200
英語 84/200


<浪人時の九大二次試験の結果(※文学部配点)>
国語 103/150
数学 25/100
英語 99/150
日本史 58/100


<浪人時の共通テスト>
国語   115/200
数学TA 72/100
数学UB 58/100
英語R  81/100
英語L  79/100
日本史  88/100
倫理政経 72/100
生物基礎 34/50
地学基礎 47/50
合計   646/900