1.初めに
この合格体験記では、いくつかのテーマと時期に分けて、私が勉強していたこと、大変だったこと、印象に残っていることなどを書いています。 そのため、少し内容が長くなってしまいました。「8.一年を振り返って」は、全体をまとめた内容になっているので「長くて全部は読めない!」という方は最後だけでも読んで頂ければ光栄です。
2.入塾
私がGLS予備校に通い始めたのは、高校2年の冬でした。当時は、受験に向けて何の計画も立てておらず、どうやって受験に望むつもりだったのか、と今では思います。 特に私は、学校で国際バカロレア(IB)をしており、受験対策の授業はおろか、日本語での授業もほとんど受けていない状況でした。 そのため、日本語の語彙が載った単語帳を繰り返して、語彙を増やすことから授業が始まったのを覚えています。
3.志望校決定
医学部を受験したいという意向を先生に話すと、英語が得意なこと、学校の評定が良いことなどを考慮して下さり、佐賀大学の公募推薦を受験することにしました。
4.高3 4月〜8月
この時期は、暗記しなければならないものは、毎週範囲を広げてチェックしてもらい、問題集は繰り返し解いて知識の定着を図りました。センター試験で必要な社会もこの時期に勉強を始めました。 社会の勉強に多くの時間を割く事が出来なかったため「暗記が中心の倫理が一番いい」というアドバイスを受け、一から勉強しました。
また、自己推薦書を書き始めたのも8月くらいです。 幸い、生徒会活動やボランティア活動など、自己推薦書の内容として取り上げる事が出来る活動をしていたので内容に困ることはありませんでしたが、より良いものにするために推敲を重ねて、完成したのは出願直前の11月でした。
5.高3 9月〜11月
11月には、約3週間をかけて行われるIBの最終試験が待っていたので、9月からはそれに向けての勉強に集中することにしました。 「8月までに積み上げてきた知識は、忘れない程度に確認すればいい」と先生に言われ、夏休みに比べてグッと減った勉強時間に不安を覚えながらも、2つの試験に備えて勉強を続けていました。
さらに、11月の終わりには推薦の面接と小論文の試験が待っており、その対策もしなければなりません。特に印象的だったのは、面接の練習です。 典型的な質問だけではなく、自己推薦書の細かい内容からも質問されたので、本番の面接にとても役立ちました。
6.高3 12月、1月
センター試験前の全ての試験も終わり、冬はマーク模試の過去問をひたすら解いていました。 ですが、出来るはずの問題でも6割程度しか点数を取れない事が何度もあり、今年はもう無理かもしれない、と思ったこともありました。 点数を報告すると、先生には「基本的な知識や解き方が抜け落ちている」と言われ、化学の理論の暗記をしなおしたり、物理のエッセンスを使って基本的な問題を解きなおしたりしながら、マークの演習を続けました。
この時期に基本に立ち返るのは、勇気がいりました。1年間勉強し続けたのに、簡単なことが解っていない事実を突きつけられるのは恥ずかしいし、試験前はもっと難しい問題を解かなくてはと焦ってしまうからです。 しかし、マーク形式の問題の点数は少しずつ回復していき、先生の言葉を信じてよかったと心から思いました。
7.センター試験本番とその後
センター試験本番は特に緊張することもなく2日間を終えました。自己採点の結果、化学と数学IIBは失敗してしまったものの、他の科目で補うことが出来て目標としていた点数を取ることが出来ました。
さて、センター試験は1月16,17日。推薦入試の合格発表は2月10日。3週間開いているのです! その間に私立入試や国公立前後期の出願があるので、もちろん試験に向けて勉強を続けなければなりません。
センター試験の前に2次対策をする時間が十分に取れなかったことと、センター試験で満足する点数を取れたこともあり、この時期は1年で一番勉強に集中できなかった時期でした。 親と先生には申し訳ない気持ちでいっぱいです。結果的に合格できたので良かったですが、あの時期に頑張れたらもっと自信になっただろうなと、それだけが後悔です。
8.一年を振り返って
結局、なぜ合格することが出来たのか?1年という限られた時間の中で、自分にとって必要な勉強だけを続けてきたからだと思います。
人によって得意科目と不得意科目は違います。私の場合、英語は得意だったので、対策はほとんどすることなく試験に臨むことが出来ました。 一方で、理系科目が苦手で数学、化学、物理の勉強にほとんどの時間を費やしました。
化学は定期試験でも高得点を取っていたので、比較的出来ると思っていましたが、先生に「どうしてそうなるの?」と問われると上手く答えられず、「これまでの勉強はただの暗記できちんと理解出来ていなかったのだな」と実感しました。 私はそれを先生に指摘して頂き、修正したことで合格に近づくことが出来ました。
ひとりで勉強して合格できる人ももちろんいます。そうではなく、何を、どうやって勉強することで合格に近づくことが出来るのか分からない人もいます。 そういう人にこそ、先生の指導を受けることをおすすめします。
最後になりましたが、原田先生、いつも的確な指示で私を合格に導いて頂き、本当にありがとうございました。 先生に言われ続けた「詰めが甘い!」という言葉を忘れることなく、これからも勉強を続けていきます。